Z.A.F.T.がZGMF-1017 GINNに変わる次期主力機として開発した機体。CE.70.3.15“オペレーション・ウロボロス”の採決と同時にプロパガンダ的意味を込め全世界に発表された。この際に同時に発表されたAMF-101 DINNもハインライン設計局の設計であり、基本設計を同じとしている。ZGMF-1017よりも高性能であったが、実際には量産に至らず、少数の機体が指揮官用として配備されるに止まった。ZGMFとしての主力の座はZGMF-600 GuAIZに譲ったものの、AMFとしての主力はC.E.73に至ってもAMF-101であり、基本設計の高さを伺わせる。ハインライン設計局らしい特徴的なフォルムを持つメインスラスターは、ZGMF-1017と比較して高い機動性を持ったタイプが採用されている。指揮官用の機体はピーキーな操縦を要求されると思われがちだが、機体各部に配置された過剰とも思われる数のスタビライザーによって、後発されるZGMF-1017M GINN type High-Maneuver等に代表される高機動型機より遙かに癖のない操作が可能であった。

本機はC.E.71頃にローラシア級“フレミング”に配属された“ロッソ隊”の隊長マリーリア・ロッソの機体で、女性パイロットらしい鮮やかなオレンジのパーソナルカラーに塗装された機体である。女性でありながら“Z.A.F.T. RED（俗に言う赤服）”であり、M7070 28mmバルカンシステム内装防盾にはパーソナルマークである蠍の図柄が確認できる。これは隊の基本戦術隊形が、“鋏”と呼ばれ牽制を行う２機の前衛と、必殺の一撃を行う“尻尾”と呼ばれる本機で構成されている事に由来している。

先行したZGMF-1017の戦闘記録を分析した結果、複数機体との近距離戦闘時（TS-MA2 MOEBIUSやMISTRALによる小隊規模の攻撃）における問題点（多方向からの同時攻撃に対する防御・攻撃法）に対処するために開発された武装。しかし、シールドを兼ねる複合兵装は、攻防一体といった利点と反駁して、防御する事で武装をも損失する危険を孕んでいる点であり、高い判断力による防御手段の選択（敵弾を回避するのかシールドによって防御するのか）が問われた。

ライバル機が欲しい。と思い立ってプラモ屋に行き、思案の挙げ句購入。とは言っても当時HG SEEDで出ていた機体はZGMF-1017 GINNとこのZGMF-515 CGUEだけなので、選択の余地はない。ZGMF-1017に関しては別ページにて解説するのでさておき、このZGMF-515。元デザインのせいもあるが、どうやっても洗練されない。決してデザインが悪いというのではなく、手を入れすぎると別のモノになってしまうほどの癖と個性がある機体で、とは言っても個性を残しすぎて失敗する拙であるから、技量不足と感性不足を痛感するのだが、映像作品を見てしまった後なので、引きずられる感性はどうしようもなく、ほぼ素組に至る。大幅にスケール感を損なうような部位は改修しているが素組といって構わない程度。塗装はいつもながらスプレーなのだが、本体色に選択したのは蛍光ピンク。だったのだが、塗装後はなぜが蛍光オレンジになっていた.....。まあ結果オーライというか、別に何色でも構わなかったので、普段使わない色になって良かったかなぁ。気合いが入ってない機体だけに、デカールの在庫から希少なモノを使うわけにもいかず、サイズが大きいながらも過剰在庫からチョイチョイと。