1/8 ポルシェ911 カレラ(993)
更新日 2013/06/10
自分史上最大の作成。ポケール 1/8 ポルシェ911カレラです。
以前、911を作成させていただいた方から、大スケールがあればという事で、
長いこと探していたのですが、オークションで見つける事ができて、作成に至りました。
mixiでマイミクの方は日記で作成状況を上げていたので、すっかりご存知ですねw
苦節約4ヶ月。ようやく完成しました。
何が苦労したかって、車だからボディは当然として、全部としか言いようがない。
今は無き、絶版レアキット、しかも海外製で、入手は困難なうえに高価。
って事で、失敗してもパーツ取り寄せて再挑戦というわけに行かないので、
正直すごーく怖かったです。
まず、内装が実車がそうだったのかもしれませんが真っ赤…。
いくらなんでもハデすぎるだろうと、黒に近い色に塗装。
シートがゴム地だったので、染めQを使って調色した銀と黒で塗装。
最後に、床のマットも赤かったので、豚の本革を貼りつけて
高級車らしい雰囲気を出しました。
エンジンは付いてはいるんですが、何せ古いキットで大味。
1/20程度のディティールしかない感じなので、
1/8でコレはいくらなんでも寂しかろうとプラグコードを各所に配置。
駆動ベルトは髪留め用の輪ゴムを使って質感を出してます。
ココはネットに転がっている写真を参考にしたんですが、
見る写真、どれもちょっとづつ違う…。
どれが正解なのかサッパリわからず、決めかねて苦労しました。
ブレーキディスクやヘッドライトなどは、お決まりのメッキパーツ。
これだけ大きいとそれなりに映えるかもしれないですが、
経年でまずメッキからイカれると思ったので、
漂白剤で落として塗装し直してます。
ブレーキディスクの開口は精神的にキツかった…。
テールランプやウィンカーもクリアーパーツがあるだけで
鈍く反射する感がないから裏面に銀を貼りつけてそれらしくしてます。
ブレーキランプもシールだけで、キレイに貼れっこないから
透明プラパンを塗装して自作してます。
ヘッドライトだけが形状が複雑でどうにもならず、
クリアーパーツで球を再現してるにとどまっているのが無念…。
ボディの塗装は大きいだけで同じっちゃ同じですが、
この大きさは暴力です…。
下地処理から砥出しまで2カ月近くかかりました。
塗料の要る量も半端なかったです。
缶から戻してエアブラシで吹いたので、その分のロスもありますが、7缶要りました。
下地から、塗って磨き、塗って磨きの繰り返しです。
一度買ったら数年減る事のないコンパウンドが見る見る減っていきます…。
今回はクリアーにウレタンクリアーを使用してみました。
研ぎ出しするならウレタンがいいと聞いてましたし、
これだけ大きいと、作業中にあちこち当てかねないので
そう言う事故から守るためにも塗膜の固いウレタンでやってみました。
塗装時間が限られるし、洗浄も入念にしなければなりませんが、
苦労の甲斐はありました。
塗膜の堅さと光沢の出来は比較になりません。
今までコンパウンドは荒目は塗膜剥がし過ぎるんで使って無かったんですが、
売れたんだと無いとホント大変です。
でも、苦労の甲斐がある美しい光沢が出てくれました。
とはいえ、この光沢に恐ろしい誤算が…。
完成してさぁ撮影と思ったんですが、
大きさから、用意している撮影用の背景が小さくて使えない…。
急遽、大きい紙を用意したんですが、
ボディの光沢ゆえ部屋の様子が映り込んでしまう…。
どうにもならず、家の外の駐車場での野外撮影となってしまいました。
とにかく、随所に反省はありますが、
今持てるすべてを注ぎ込んだと言える作品を完成させることができたと思ってます。
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